サマータイムが8日から始まったが、まだ体が慣れていない人も多いのではないだろうか。サマータイムが始まってからの最初の1週間は道路を渡る時にも注意が必要だ。というのも、カナダのブリティッシュコロンビア大学の研究によると、サマータイムが始まってからの最初の1週間は事故や交通事故死が増加するからだ。

「全国的に1週間に平均800人が事故死しているが、サマータイムの最初の1週間は事故死がプラス12・5%の900人にも達する」と前ニューヨーク市交通長官のサム・シュワルツ氏は言う。同研究では、「多くの人々がサマータイムに切り替わった後の数日間は十分な睡眠を取ることができていないため、ドライバーも眠気のせいで注意が散漫になり、事故につながる」とされている。研究者たちは、多くの睡眠を取ること、そして可能であれば通常の月曜よりも少し遅く職場に到着するようにすすめている。
また、この1週間は心臓発作も引き起こしやすくなると、米心臓学ジャーナル誌は伝えている。これもサマータイムの開始による睡眠不足がストレスを引き起こしていることが原因だ。

ここまで聞くとサマータイムには悪いことしかないように思えるが、サマータイム期間全体でみると逆に交通事故数は減っている。これは学校や会社から帰宅時の外がまだ明るいため、道路がドライバーにとって見えやすいからである。賛否両論あるサマータイムだが、睡眠との兼ね合いはなかなか難しいようだ。車を運転する時、道路を渡る時はくれぐれも注意したい。
実は日本でも、GHQによって1948年~51年までサマータイムが導入されていた。52年の講和条約成立で日本が政治的に独立するにあたって、サマータイムを使用することの不便さから廃止となったようだが、最近では3・11後の電力不足から、キャノンや武田薬品などサマータイムを導入する企業が増えてきている。(本橋)

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