NY州史上最大規模の麻薬取引 5000万ドル相当のヘロイン押収

 米麻薬取締局(DEA)は19日、ニューヨーク州最大で全米第4番目の規模となる大量のヘロインを押収したと発表した。
 各メディアによると、ニューヨーク市特別麻薬検察局とDEAニューヨーク州麻薬取締対策本部は、長年にわたり共同で捜査を続けており、先週末に電話の盗聴により大規模な麻薬取引があることを突き止め、監視や尾行を続けていたという。 
 当局は17日、麻薬密売組織のリーダー、ジョセ・A・メルセデス容疑者と副リーダーのイェンシ・クルス容疑者の所有する車の中やブロンクス区フィールズトン近くの組織に関係のあるアパートで、5000万ドル(およそ60億7325万円)相当の154ポンド(およそ70キロ)のヘロインを見つけ押収した。アパートの床板からは現金200万ドル(およそ2億4312万円)も見つかっている。
 同日に逮捕された2人は、麻薬密売および規制薬物不法所持罪で起訴され保釈なしで拘束されている。昨年11月には、同組織のメンバーでメルセデス容疑者の息子ジョセ・メルセデス・ジュニア容疑者とファン・インファンテ容疑者が逮捕されている。
 市内5区およびロングアイランドで売買されているヘロインのほとんどは、メキシコを本拠地とする世界最大の麻薬犯罪組織シナロア・カルテルを通じて密輸されたものだといい、逮捕された4人は、同組織がクリアカンから毎月船荷として発送するヘロインを受け取っていた。