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例年に比べ高温、少雨が続くニュージャージー州は水不足に陥る危険性があり、もっとも影響が及ぶと思われる農家などから心配の声が上がっていると5月28日、NJの各メディアが伝えた。
全米干ばつ分析科は、同州の高速道路I-78より北に位置する地域での過去90日間の降水量が例年に比べ5インチ(約127ミリメートル)少ないため、干ばつの初期段階にあると発表した。また、アトランティックシティなど州の南部にも乾燥注意報を発令し、水不足になる可能性が州全体に広がっているとした。同州エセックス群ニューアークにあるラトガース大学のデイビット・ロビンソン気象予報士は「雨が降らないまま6月に突入してしまうと水不足は深刻な問題になるだろう」と話しており、特に過去数週間、地下水の流れが衰えている州の北西部がもっとも影響を受けるだろうと警戒感を募らせる。
中には「農作物の受粉時期が例年と比べ遅かった」と不作の可能性を既に感じているという農家もおり、少ない降水量の影響もあってワラの生産も滞っているという。人口密度に対し、貯水池の割合が少ない同州は干ばつの影響を受けやすいが、同州の環境保全省は「貯水池の水量レベルも現段階では安定しており、今すぐに水不足に陥るというわけではない」と発表しており、これからの気象に細心の注意を払いながら観察を続けるとしている。
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