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ニューヨーク市では、低所得者のためにアパートの一部もしくは全体を格安家賃で提供する制度を設けており、その抽選に申し込む人の数が過去2年で急増している。
現在注目を集めているのは、ヘルズキッチン42丁目に建設中の高級アパート「ザ・スカイ」だという。同アパートは総戸数1174戸のうち235戸が低所得者向け住宅として抽選対象となっており、家賃はスタジオで868ドル、1ベッドルームは931ドルに設定されおり、およそ10万人の応募があると予想されている。
好景気の波に乗り、市では高級コンドやアパートの建設が増加し、その結果過去3年で5万戸以上の家賃規制のある住宅が消失するなど、住宅不足は加速している。
家賃高騰に伴い住宅不足問題は深刻度を増す一方で、市の住宅保全開発局の発表によると、2013年には合計戸数2300戸分の格安家賃住宅の抽選26に対し36万4000人が応募し、その翌年には合計戸数2500戸分の41抽選に150万人が応募と、数字はうなぎ上り。
一方で、現在州と市の間では、建設事業促進のために新しく賃貸集合住宅の建設を行う開発業者の固定資産税を控除する優遇措置(421-a)を巡り意見が対立したままで、同法は今月15日失効した。今後は一刻も早く双方が妥協点を見出し、制定が求められている。
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