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ニューヨーク市警察(NYPD)が1日に発表したデータによると、6月に市で起きた重罪の件数が記録的に減少していたことが分かった。
NYPDによると、市では警察がコンピューター統計システムを採用した1994年以降、殺人、強姦、強盗などの重罪事件数が10万件を割ったことはないという。しかし、今年6月の数では8.5%減少し、史上最低を記録していることから、この傾向が持続すれば今年全体の件数が10万件を下回る見通しだとしている。
今年に入ってから殺人事件は11%、発砲事件は6%増加しているものの、6月に限り前年と比較すると殺人事件は34%減少、発砲事件では2%減少しているという。
発砲事件の減少は、犯罪発生率の高いブルックリン区イーストニューヨークなどの10地区を対象にNYPDが集中的に警官を派遣し、実施した取り締まり「サマー・オール・アウト・プログラム」の成果とみられている。
今年の取り締まりは、昨年より1カ月早い6月初めに開始されたが、イーストニューヨークなどの10地区における発砲事件では19%、また殺人事件の件数は15%減少している。
これまでに重罪の件数がもっとも低かったのは2010年の10万5111件、一方でもっとも高かったのは94年の37万7466件だった。
市民からの警察に対する苦情の数も、今年の6月がもっとも少なかったという。
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