2015年7月27日 NEWS

発泡スチロール問題に名案? 使用禁止よりもリサイクル

 ニューヨーク市では、飲食店などがテイクアウト用に使用する発泡スチロールなどの発泡プラスチック容器の使用を禁止する条例が可決され、今月1日より施行となったが、飲食店での使用を禁止する代わりに、全ての使用済み発泡プラスチックをリサイクルして使用するという代替案が検討されている。
 同条例は飲食店でテイクアウト用の食べ物を入れる容器やコーヒーカップなどに使用される発砲プラスチックを対象とするもので、電気製品などを購入した際に製品を保護するために使用されるものや肉類や卵などを入れる容器は規制の対象とならないため、市では条例施行後も、およそ2万5000トンの硬質プラスチックや発泡プラスチックがごみ廃棄場に運ばれているという。また、発泡プラスチック容器の使用禁止により、飲食店のオーナーらはこれに代わる容器の購入のため、商品の値上げを余儀なくされるという問題に直面している。
 市議会は2013年末、発砲プラスチック製造業社に使用済み発泡プラスチックを経済的に実行可能かつ環境に優しく安全な方法で回収、リサイクルし、再販売が可能であることを市衛生局長に証明するための1年間の猶予期間を与えていた。この結果、この素材はリサイクル可能で、これを販売する市場が存在することが確認されているという。

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