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注文してすぐ食べられる、また持ち帰ることのできる食品、ファストフード。お世話になっている人も多いだろう。日本のファストフード店は、軒並みレベルが高い気がしてしまう。米国では“その差”は歴然としているように思われる。ニューヨークではなおさら、利用者のありさまが明らかに違う。つまり、スマイルが0円であることは期待してはいけないし、「出来合い」をこの値段とこの美味しさで食べられるのだから、と言わんばかりの立ち振る舞い。それなのに、”アイム・ラブニンッ”してしまうのだから、世界を誇る大企業、恐るべしである。
ニューヨーク市では、これらのファストフード店で働く従業員たちの最低時給がそう遠くない将来、15ドルになるということだ。さて、ここで浮かび上がるのは、時給15ドルで働く人たちのサービスはまっとうで、その対価を払う価値のある店なのか、という疑問である。
メトロ・ニューヨークが独自に行った調査によると、あそこもここも違反だらけらしいので汚いと思うと述べて、はばからない。メトロが行った取材では、市保健局はどんな形態のレストランも平等に判断しているということだが、衛生検査でネズミが発見されても最高でマイナス5点のところ、せっけんとペーパータオルがないことはマイナス10点だということだ。では、
魚は冷凍しなければ寄生虫が出るから鮮魚を出す店は清潔ではない?
「ニューヨーク市において清潔である」という意義を考え直す時期なのかもしれない。利用するかどうかの判断は、各自が責任もって行うべきものだからだ。
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