９月に入りニューヨークではファッションウィークの時期です。日本は４月が入社や新学期の始まりですが、米国では９月がその時期にあたります。気持ちをリセットし、新しいスタートを切るため、この夏を楽しく過ごした後のヘアケアや、お手入れについて紹介します。
夏は、紫外線で肌がダメージを受けるように髪もダメージを受け、パサツキなど髪のトラブルも出てきます。傷んだ髪はツヤなども無くなり、スタイリング時にまとまりづらくなるので、ヘアスタイルが決まらなくなってしまいます。それを防ぐために、しっかりケアをしましょう。
毛髪は主にタンパク質からできています。タンパク質は、強い紫外線や60度以上の熱が加わると（厳密には50度を過ぎたあたりから）変性がおきます。そして、分解されキューティクルが剥がれやすくなり、その剥がれた部分から水分が蒸発してパサツキが出てきます。最近では、紫外線を防ぐ「洗い流さないトリートメント」などに人気があり、髪を乾かす前、もしくは後につけるだけで、パサツキを予防できます。
日焼けした頭皮は、シャンプーの時に指の腹を使ってマッサージをするように、優しくこするように洗います。髪は、泡で軽く包み込むように洗います。ごしごし洗うのはキューティクルが剥がれる原因になります。
毛穴の汚れをしっかり落とすポイントは、シャワーの水圧と水温に気をつけることです。お湯の温度が高いと、キューティクルが立ち上がり、髪がボサッと膨らみます。体温より少し高めの37～38度が目安です。水圧は強めにしてしまいがちですが、あまり強すぎない方がベターです。洗い残しが無いように、地肌をしっかりとすすぎます。
健康な髪を生成するために欠かせないのがタンパク質。食事に気をつけ、ミネラル、豆類、魚などのタンパク質を摂ることを忘れずに意識して下さい。
セルフでの修復が難しい場合、傷んだ毛先は、サロンでカットやトリートメントをすることで、メンテナンスができます。頭皮や毛穴の汚れなどは、自宅でスカルプ用シャンプーやトリートメントをしたり、サロンのヘッドスパなどでリフレッシュするのも良いでしょう。
夏も終わり、これから迎える秋はヘアスタイルと洋服とのトータルファッションも楽しめる季節になります。また、夏に明るかった髪色は、秋に向け暗く染める傾向にあるため、前髪に抜け感を作って軽めに。モードに攻めたい人は前髪を９：１に分けてタイトに決めて出かけてみてはいかがでしょう。
その前に、きれいな髪が無くてはおしゃれも台無しです。夏のダメージはすぐにケアしましょう！
Uchida Ryuji
東京の美容室「RITZ」にて店長ディレクターを務め、女優やモデルのヘアメイクを手掛ける。
ニューヨークと東京をベースにさまざまなコレクションや雑誌撮影に参加、幅広く活動している。2012年4月オープン「REBIRTH」代表。
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