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物乞いのなかには、一日で数百ドルを受け取る者もいるという(photo: PublicDomainPictures/Metropolitan Transportation Authority of the State of New York)
ニューヨーク市警察(NYPD)本部長ビル・ブラットン氏は9日、ホームレスを減らすためには、彼らに金銭を渡すのを止めることだと市民に訴えた。
西68丁目とブロードウェーで7日に撮影されたとされる、犬を連れたホームレスの写真を見せられたブラットン氏は、ホームレスに金銭を渡すのは路上での物乞いを助長するようなものだとし、市が直面しているホームレスの増加問題を防ぐためには、心を鬼にして金銭を渡さないことが重要だと主張した。
同氏によると、ホームレスは公共の歩道を占拠しており、苦情が報告された場合は警察が強制退去を命じることができるという。また、多くの物乞いが犬などの動物を連れているのは、人々の同情心を集めるための演出だとも述べた。同氏はこれまでに、各裁判所にホームレスへの対応を厳格化するよう働きかけ、NYPDの各分署でも警官へホームレスに対する取り締まりなどの教育を促している。
一方、ビル・デ・ブラシオ市長は写真についてのコメントを控え、ブラットン氏の主張に同意することもなかったが、市長就任以降21のホームレスのたまり場を排除したことや、ホームレスシェルターで暮らす3万8000人に住居を与えた功績を付け加えた。
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