2015年12月17日 NEWS DAILY CONTENTS

校長がクリスマスやサンタを禁止 就任以来謎の行動続く

 ブルックリン区にある公立校の校長が、生徒の民族的多様性を考慮するとして、クリスマスや感謝祭などを禁止する方針を定めていたことがわかった。
 同区サンセットパークのPS169校に昨年から就任したユージン・ジャエラ・キム校長(33)は先月、全ての生徒が同じ宗教を祝うわけではないとの理由から、クリスマスを「冬の祝祭」、感謝祭を「収穫祭」と呼び、一定の宗教を表すとしてサンタクロースや天使、星などの装飾の禁止を指示するという指示のメモを、教頭に命じ職員に配布した。
 市教育局(DOE)は、各宗教の神や聖人、聖書の一節などが描かれた装飾は禁止するが、クリスマスツリーやアフリカ系米国人の祭りクワンザのキナラス(燭台)、ユダヤ教の祭りハヌカの燭台や子どもたちに贈られるドレイデル(こま)、イスラム教の星と三日月などのホリデーシンボルは許可するとの指示を出している。前校長のジョセフ・アイオリオ氏は、これまでPS169校で何度もサンタクロースの衣装を着てきたといい、ニューヨーク州議会下院議員も過去にサンタクロースの格好で同校を訪問したことがあるという。
 キム校長は就任以来、教室の一掃を命じ備品を体育館に運ばせたり、大量の書籍を処分させるなどの理解不能な行動が目立っている。また、学校に定価3000ドルほどもする大型のフラットスクリーンテレビを7台も購入している。
 同校は、全生徒1600人の95%がアジア系またはヒスパニック系であるという。

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