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米金融大手JPモルガン・チェースは、ことし中にキャッシュカードのいらない現金自動支払機(ATM)を全国に数千台設置する計画であることが分かった。
新しいATM「eATM」は、引き出し限度額を現在の3倍にあたる3000ドル(約35万6000円)に引き上げ、1ドル、5ドル、20ドル、100ドル紙幣を取り扱う。同社の広報担当はニューヨーク・ポストの取材に、現存するATMにも改良が加えられ、eATMと同様に、磁気ストライプ入りのキャッシュカードがなくてもアプリケーションから口座にログインできるようになると説明している。
同社は昨年から、ニューヨーク市内の156支店で新ATMのテスト運用を進めている。
昨年2月のプレゼンテーションによると、窓口での預金の場合、同社には1回65セントの経費がかかるが、ATMでは8セント、また、モバイル機器のアプリケーションを利用した場合には、わずか3セントに抑えられ、同社の利益にもつながるという。
同社のATMでの引き出し限度額は現在、ニューヨーク市で1000ドル、そのほか多くの地域では500ドルに設定されている。窓口での引き出しの90~95%が3000ドル未満だったことから、今回、マシンの使用を促進するために限度額を3000ドルに引き上げた。
取り扱い限度額の高いATMは、同社支店内に設置される。

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