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2012年に米東海岸を襲ったハリケーン、サンディの被害を受け、閉館していたマンハッタン区ファイナンシャルディストリクトにあるサウスストリート・シーポート博物館が、今春より営業を再開することが分かった。
同館は、ニューヨーク港が世界でも有数の貿易港として盛んだった1800年代当時の様子を展示する博物館だが、サンディによる大洪水で館内のエレベーター、エスカレーター、暖房設備などが全て破壊され大損害を被り、約4年間閉館していた。しかし、展示「船の道」の準備が整ったことに伴い、営業再開となった。港と過ぎ行く人々を通じて歴史をたどるこの展示は博物館の1階で3月16日から始まる予定だ。
博物館内の修復工事は完了していないが、ジョナサン・ボールウェア館長は「絶望的だったハリケーンの被害から立ち直り、この展示を開催することができるまでになったのは感嘆深い」と述べた。また、館長によると、これまで約1000万ドル(約11億円)の支援金を使って工事を行ってきたが、完全に修復するにはおよそ2000万ドル(約22億円)が必要だという。この港周辺エリア自体が、ニューヨーク市の歴史建造物に指定されており、周辺にも歴史的に貴重な建造物が多い。
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