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ニューヨーク州陸運局(DMV)は23日、不正目的のIDの複数取得を防止するため、局内で使用する顔認証システムをさらに強化したと発表した。
DMVでは、2008年以降同システムを導入し、申請書類の写真を精査してきたが、今回は顔の測定点を128とこれまでの倍に増やしたうえ、傷やあざなどの特徴を把握できるようにし、髪型やメガネ、ピアスなどの違いも判別することが可能になった。
DMVでは、運転免許証またはノンドライバーIDの申請を受けると、同じ人に複数発行し悪用されないよう、局内で保管する約1600万枚の写真と照らし合わせ、一致しないことを確認したうえで新たにIDを発行している。州では10年以降、ID複数取得の罪で3600人以上が逮捕されているが、今回の技術強化で逮捕者はさらに増えると予測されている。
ただ、DMVでの申請基準が厳格化されても、ニューヨークを含むいくつかの州の運転免許証は、18年から施行される国内線旅客機に搭乗する際などに必要な身分証明証の厳格化を目的とした「リアルID法」の連邦基準を満たしておらず、そのままIDとして使い続けることはできない。
同法施行後は、ニューヨーク州民はパスポートを提示するか、DMVで30ドルの手数料を追加し身元確認が強化された運転免許証(EDL)を発行する必要がある。
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