2016年3月30日 NEWS DAILY CONTENTS

ことしのアイスは“甘く”ない? バニラの不作で価格高騰か

 ニューヨーカーの間で人気のスイーツといえばアイスクリームだが、市内にある多くのアイスクリームショップは今夏、値上げを余儀なくされるという。
 世界有数のバニラビーンズ生産地であるアフリカのマダガスカルでは、ここ数年バニラビーンズの不作が続いており、2011年には1パウンド40ドルほどだった価格が現在は400ドルにまで高騰している。このため、市内のアイスクリームショップでもバニラビーンズの仕入れ値が跳ね上がり、商品価格に影響するのだという。
 ブルックリン区に店を構えるブルー・マーブル・アイスクリームのオーナー、ジェニファー・ダンダスさんはニューヨーク・ポストの取材に、「業者からの手紙を見て驚いた。この2カ月ほどでバニラビーンズの価格が倍になった」と述べている。また、多くの店がその値上げ分を補うため、バニラ味以外のフレーバーの価格も上げることが予想されるという。別の店のオーナーも、「人口の風味は味に大きく影響するので頼りたくない」とし、コストの増加を覚悟しているという。
 市内の人気店は観光客やセレブリティも集まるスポットとして注目を集め、またアイスクリームトラックは夏の風物詩として欠かせない存在。しかし、その味とは裏腹に、業界の現状は甘くないようだ。

暑くても寒くても、一年中食べたいアイスクリーム

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