Dr.ロバート・コレス 新カイロ色々ポキポキMY LIFE 第12回 正常な妊娠期間とカイロプラクティック治療

◆妊娠中の腰痛とホルモン分泌
 妊娠中の腰痛は、いたって正常な現象です。なぜなら、お腹が大きくなることで重心の位置が変わり、妊婦さんの背中や腰の筋肉に負担をかけるからです。この現象は、妊娠後期に、体内に特殊なホルモン「リラクシン」(Relaxin)が分泌されることにより、いっそうひどくなっていきます。このホルモンは、骨盤の靭帯を緩める作用があり、出産時に骨盤と産道を開く効果がありますが、妊娠中に体重が増えた体を支えることができず、背中や腰の筋肉には多大な負担がかかります。リラクシンは骨盤のみに作用するわけではなく、骨盤以外にも関節などを緩めるので、姿勢や骨格に悪影響を与える原因になるのが難点です。

◆カイロプラクティックによる腰痛治療
 妊娠の経過が順調である場合、カイロプラクティック治療は適切な腰痛治療です。腰と仙骨、腸骨間の機能に障害が生じた場合は、カイロプラクティック治療が適しており、妊娠期間を通じて施術を受けると腰痛が改善されます。妊婦さんが安心して受けられるよう、適正なカイロプラクティック治療が開発されたため、腰痛に苦しむ妊婦さんが減少しているという結果も出ています。
 リラクシンの分泌は、産後3~4カ月まで続きます。従って、骨盤や関節が柔らかくなるこの時期にカイロプラクティック治療を受けることが、妊娠中の施術と同じように大切になってきます。妊娠中の体重増加による腰痛を考慮するとなおさらです。出産から生じるストレスは、産後の身体に多大な影響を与えます。

◆自然がもたらす偉大な奇跡
 出産は、自然がもたらす偉大な奇跡の1つです。もちろん、とても大変な〝しごと〟ですが、新しい命を迎え愛しむ、至福の時でもあります。ぜひとも苦痛な腰痛や、ストレスなしに、この素晴らしいジャーニーを楽しんでみてはいかがでしょうか?

 
 

 
 

プロフィール
Dr.ロバート・F・コレス
ラトガース大学卒業、NYカイロプラクティックカレッジ卒業、35年の実績・慢性神経の痛み治療の専門医

ジャパニーズ・アメリカン・カイロプラクティック・オフィス
211 E 43rd St, Suite 609(bet 3rd & 2nd Ave), NYC
※グランドセントラル駅から徒歩2分 212-697-3401 www.drcoreth.com