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9日付のエーエム・ニューヨークによると、ニューヨーク市の運輸局(DOT)は8日、最新の交通事情報告書を発表し、人口の急激な上昇に伴い市内の交通事情は限界近くまで悪化しており、これを解消するには連邦と州、市が一体となり本格的に対策に乗り出す必要があると訴えた。
報告書によると、市の人口は2010~15年の間に約37万人増加し、旅行者の数も約1000万人増えた。さらに約52万件の雇用が新たに増えたという。このため道路と地下鉄の交通量は飽和状態となっており、渋滞のひどさからバスを敬遠する人が増え、市内を走るバスの本数は10年と比べ約4600万本減ったが、一方で地下鉄の運行本数は1億5900万本増加した。また自動車の登録台数は11万台以上増えており、渋滞が特にひどいマンハッタン区ミッドタウンの中心部でのタクシー走行速度は、それ以外のエリアに比べ37%も遅いと報告されている。
また、渋滞を避けることのできる利便性から、市内の自転車利用者が急激に増えており、1990年と比べると300%も増加した。
市関係者は「人口増加は喜ばしいが、混雑緩和のためには道路整備や交通網の改革など、長期的な視野に立った計画が必要。そのための資金は連邦政府や州政府も交え真剣に検討する必要がある」と述べている。
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