2016年8月18日 NEWS DAILY CONTENTS

捨てられる自転車も急増 清掃局ガイドライン厳しく

 16日付のエーエム・ニューヨークによると、1990~2014年の間にニューヨーク市内で1日の自転車の利用回数は10万から42万に伸びている一方、駐輪スペースが不足する、放置された自転車が増えて歩行者に危険が及ぶなどの問題も増えているという。
 市の清掃局では、放置自転車の処分について、所有権保護の観点から厳しいガイドラインを設けている。それによると、自転車が壊れて使えない、サドルと前輪以外の部品が見当たらない、タイヤがパンクしているか欠如している、75%がさびている、という4つの条件のうち3つが認められて初めて、「投棄」と判断する。
 同局によると、ここ数年間に放置自転車に関する約6千件近い苦情が寄せられたが、上記の条件を満たして廃棄処分されたのは、そのうち2割程度だった。
 「まずサドル、その後タイヤやフォークが盗まれていく。清掃局は早急に処分すべき」と苦言を呈するのは、放置自転車のリサイクルを提唱している活動家グループ、リサイクル・ア・バイシクルのカレン・オバートン代表。こうした批判に応え、同局もタイヤ関連の条件を削除する、さび率を50%にするなど、判断基準を緩和する方向で検討中であるという。

5-1

RELATED POST