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9日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、米大統領選で暴言や差別発言を繰り返したトランプ氏が次期大統領に選ばれた翌朝、米国に住む多くの移民の子どもたちが、不安を感じながら登校したという。
クイーンズ区コロナで教師を務めるジェシー・ラノイルさんが働く学校では、生徒の多数を移民の子どもが占めており、同氏の勝利を知って、「母は米国を出てメキシコへ戻らないといけないのか」、「家族を引き離すと脅かすような人がなぜ大統領に選ばれたのか」など、次々に不安を口にした。ラノイルさんは、この光景に「大人の世界と同じことが、そっくりそのまま子どもの世界でも起きている」とショックを受けたという。
また、ニューヨーク市内の中学校教師、サフィヤ・カシミさんは、「誰が大統領になっても私はあなたたちの味方」と不安がる生徒たちに声を掛け、1人ひとりを抱きしめて落ち着かせたと話している。
こうした事態を受け、移民が多い市では同日、市教育局のカルメン・ファリーニャ局長が学校関係者らに送った書簡の中で、「自信と落ち着きを率先して見せるように」と述べ、教師らには「子どもの不安な気持ちに静かに寄り添うように」と呼び掛けた。

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