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21日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク市は来秋から、公立幼稚園に通う園児を対象に、大学資金の貯蓄を奨励する3年間の試験プログラムを開始することを発表した。
プログラムの責任者であるビル・デ・ブラシオ市長室のジュリー・メニン室長によると、低所得家庭の子どもが多く在籍する学区を中心に、毎年約3500人の園児の保護者にまず100ドル(約1万1千円)が支給される。保護者はこれを税制優遇のある教育資金貯蓄口座、「529プラン」へ預金し、その後4年間で一定額を貯蓄するなどの基準を満たした保護者には、さらに200ドル(約2万2千円)が支給されるという。
同プログラムは大手投資会社、ブラックストーン・グループの役員ジョン・グレイ氏からの1千万ドル(約11億円)の寄付を元に、非営利団体が運営を行う。
低所得家庭の子どもの大学進学とその資金の貯蓄を奨励するプログラムは近年全米各地で行われており、サンフランシスコ市では2012年から公立幼稚園に通う全園児に対し貯蓄口座が開設されたほか、メイン州では州内で生まれた子ども全員を対象に、500ドル(約5万6千円)の大学奨学金を支給している。
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