2017年1月20日 NEWS DAILY CONTENTS

ホームレスの死亡者数増加 薬物過剰摂取が最多死因

 17日付のゴッサミストによると、ニューヨーク市で2016年度に死亡したホームレスの数が、06年から大幅に増加していることが、市ホームレスサービス局(HSD)の最新データでこのほど、明らかになった。
 市当局や擁護団体などは、ホームレス死亡者数の増加は市のホームレス数全体の増加が一因としている。市では昨年秋に、ホームレスシェルター利用者数が6万人を記録し、横ばい状態が続いている。路上で生活するホームレスや短期シェルター利用者、家族や友人の元に身を寄せるホームレス数は含まれず、実態は把握しにくい。
 HSDによると、市では15年7月~16年6月までに239人のホームレスが死亡し、死亡数が212人だった前年同時期から27人増加した。
 ホームレスの死亡原因で最も多かったのは薬物の過剰摂取で、15年は45人だったところ61人に増加した。データでは薬物の種類を分類してないが、ホームレス擁護団体によると、ヘロインより安価でモルヒネより50~100倍強力な合成オピオイドの一種フェンタニルや合成大麻K2などの危険で安価な麻薬の過剰摂取による事故死が、近年ホームレスだけでなく市全米で増加しているという。
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