マンハッタン区の日本クラブで17日、音楽家の坂本龍一さんがジャーナリストの津山恵子さんと対談形式の講演会を行った。「ＮＹの日々」をテーマに、ピアノと出会った幼少期や制服撤廃運動に奮闘した高校時代から「ひきこもり」だというダウンタウンでの日常生活についても話した。また、監督の依頼に忠実に応えなければならない映画音楽の難しさなど、制作の苦労も明かした。
今年３月、８年ぶりに発売したオリジナルアルバム「async」について、「完成したとき、（自分だけのものにして）誰にも聴かせたくなかった」と新作への愛情を語った。
「嫌なことがあっても、笑顔をつくります。人の恐怖を溶かすのは、笑顔だから」と、個人的に実践している「スマイルキャンペーン」について語る坂本さん（photo: Miho Kanai / 本紙）
