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【5月31日付NBCニューヨーク】地下鉄が遅れて卒業式に間に合わなかった大学生のために、電車内で友人や乗客が即席で卒業式を開いた。
マンハッタン区のハンターカレッジ看護学科に通うジェリコ・マルコ・アルカンタラさんは5月30日、友人らと同区のラジオ・シティ・ミュージック・ホールで行われる卒業式に出席するため地下鉄に乗った。開始は午前10時。普段なら30分程度で着くところだが、余裕をみて1時間30分前にクイーンズ区のアパートを出た。この日を楽しみにして、キャップやガウンを身に着けていた。
しかし、1駅も進まないうちに電車が停止。乗客は怒り出した。結局、電車内に3時間近く閉じ込められ、アルカンタラさんは卒業式には出席できないと諦めかけていた。
そのとき、友人の1人がその場で卒業式を開くことを提案。携帯電話を使って「バーチャル卒業証書」を作った。それには「よくやったことを証明します。晴れて看護師だ、多分」と記されていた。すると乗客の1人がスピーカーを取り出してうやうやしい音楽を流し始めた。友人が卒業証書を渡し、電車内で卒業式が始まった。式が終わるとアルカンタラさんが「今日は皆、来てくれてありがとう。心に残る卒業式になった」と謝辞を述べ、乗客が一斉に拍手した。
乗客の1人がこの模様をビデオに収めフェイスブックに投稿したところ、1日経たずして100万人以上が視聴し、アルカンタラさんは瞬く間に有名人となった。

Nadiya Afzalさんのフェイスブックに投稿された卒業式の様子
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