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【5月31日付ハイパーアレジック】ニューヨーク市は「人種のサラダボウル」といわれながらも、アート業界では人種偏重が依然と根強いことが、ニューヨーク市立大学ガットマンカレッジの学生が市内45のギャラリーを対象に行った調査でこのほど明らかになった。
ジェームズ・ケース=リールさ教授率いる調査「ニューヨーク市の芸術」(Arts in NYC)によれば、過去1年間に市内で「トップレベル」とされるギャラリーが扱ったアーティストの80.5%が白人だった。米国人に限ると88.1%。全米の人口に占める白人の割合は64%で、約24%のギャップがある。ヒスパニックは1.2%で、人口比率が16%であることからこれも大きなギャップがみられた。米原住民は皆無だった。
性別では男性が68%、女性が32%だった。また、46.9%が美術の修士号を保持し、保持者は45歳以下および65歳以上に多かった。
調査は毎週学生に7人のアーティストを割り振り、調査結果をクラスで発表し、集積した。ただし、直接話を聞いたわけではないので、人種や性別には多少の誤差がある可能性もあるという。
ケース=リールさんは、「『フェイクニュース』がはびこる中で、学生にはできるだけ正確な情報を拾わせることに努めた」と話している。

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