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【2日付ニューヨークポスト】病院よりも自宅のベッドで最期を迎えたいと願うニューヨーカーが近年増えていることが、ニューヨーク市保健精神衛生局の調査結果から明らかになった。
ニューヨーカーが自宅で亡くなる件数は、2007年は全体の18.9%だった。以降、毎年増え続け、15年には23.4%に上った。「自宅の方が、気分が安らぐからと理解している」と話すのは、ニューヨーク大学ランゴーン・メディカル・センターで医療倫理のディレクターを務めるアーサー・カプランさん。「自宅で最期を迎えるということが一般に受け入れられつつある」。
病院で亡くなったニューヨーカーの数は、07年の51.4%に対し、15年は46.4%と減少している。ニューヨーク大学医学部などで緩和医療を専門とするスーザン・コーエン医師は、「これは、はっきりとした傾向だ」と指摘。「自宅を選択肢に入れると、患者たちは自宅を選ぶものだ」と説明する。
コーエン医師によると、こうした傾向の始まりは、1980年代から90年代のエイズ禍にさかのぼるという。同疾病への偏見があった当時、患者たちの中には病院にいて白い目で見られるより、自宅で家族や友人に囲まれての死を選ぶ人が少なくなかったとされる。

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