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【29日付ニューヨークタイムズ】中国の芸術家で人権活動家のアイ・ウェイウェイの作品が今年の秋、ニューヨーク市内各地に展示されるプロジェクトに対して、マンハッタン区グリニッチビレッジの地元住民団体、ワシントンスクエア組合が抗議していることが25日分かった。
同組合はウェイウェイの作品がワシントンスクエアパーク内にある凱旋門の下に10月12日から来年2月11日まで展示されることを受け、1924年から続く年末恒例行事であるクリスマスツリーの設置ができないなどの理由で展示の中止を求めている。同団体は、「凱旋門そのものがアートであり、政治的メッセージのある作品は不要」と主張している。
同組合のトレバー・サマーさんは、「今回の展示は、市の歴史的建造物の1つが装飾され利用されるという危険な前例を作ることになる」と話す。サマーさんは、同プロジェクトを運営するパブリックアート基金がこれまで、地元住民たちと正式な話し合いの機会を持たなかったと非難した。
同基金の代表者は「同組合を除くその他の団体はプロジェクトを支持している。9月6日に地元の諮問委員会との会合があり、クリスマスツリーの移転費用を負担する予定だ」と話している。

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