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【2日付ニューヨークタイムズ】ニューヨーク・アカデミー・オブ・アートは、同大の法医学彫刻グループが行っている頭部復元作業を紹介する展示「法医学彫刻」を今月29日まで開催している。
同グループが続けているのはメキシコとの国境に位置するアリゾナ州の砂漠で発見された身元不明遺体8体の頭部を復元する作業。腐敗して識別不能な顔を復元し、見て識別できるようにすることで、身元確認を進めるのがねらい。
同州ピマ郡検察の記録によると、見つかった8人は米国に密入国しようと、国境を越える最中に熱中症や脱水症状、高体温などで死亡。DNAや歯型鑑定では身元特定に至らなかった。グループは見つかった頭蓋骨をCTスキャンにかけ、3Dプリンターで複製。その上に粘土で肉付けし、大理石の目をはめ込み、ペンで瞳を描いて頭部を復元した。復元された顔は、米司法省の行方不明者や身元不明者を登録するウェブサイト「NamUs」で公開している。同郡のブルース・アンダーソン検視官は「検視は視覚に頼るところが大きい。実際の顔を見ることで、行方不明者リストと照合しやすくなる」と話した。
国連移民局によると、2001年から同郡だけで約2800人の遺体が見つかっており、そのうち約1000人の身元は確認できていないという。

同大学法医学彫刻クラス(New York Academny of Art のツイッターより)
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