フロリダ州パークランド市のマジョーリー・ストーンマン・ダグラス高校の銃乱射事件から1カ月。全米各地の学校で銃の暴力に抗議し、銃規制を求めるデモが行われ、ニューヨーク市では少なくとも81校が参加した。生徒たちは午前10時から17分間、教室から出て銃撃の犠牲者17人を追悼した。マンハッタン区のズコッティパークやブルックリン区のボローホールでは生徒が集結し、「今こそ銃規制を」と声を上げた。

気温は摂氏マイナス1度。厳寒の中、生徒たちの熱気が渦巻いた=ブルックリン区ボローホール、14日午前11時撮影 (photo: Asami Kato / 本紙)
14日、全米各地の学校で銃規制を求める「ナショナル・スクール・ウォークアウト」が行われ、ブルックリン区のボローホールには同区の学校に通う生徒たちが集まり、「全米ライフル協会(NRA)は恥を知れ」など抗議の声を上げた。
「18世紀に定められた憲法を21世紀の武器に適用するな」とのプラカードを掲げた、ブルックリンテクニカル高校9年生のキャスリーン・バーガソンさんは、「今こそ政治家全員が力を合わせて銃規制に取り組んでほしい」、同校のトレバー・ハドソンさん(18)は「たくさんの子どもが殺されているのに銃規制が進まないこの国にはうんざり。変革が必要」と話した。教員の銃携帯について、「全くばかげている。銃は命を奪うもので守るものではない。命の尊さを教える教師が生徒の目の前で人を殺すの?」とアリアン・ジョンソンさん(15)。セントアンズ高校11年生のルーシー・ブラウンさんに、銃規制が一向に進まない現状について問うと、「(事態が前進することに)希望を持つべきだと思う。諦めないで声を上げ続ける」と話した。同校7年生のルーカス・ランシーさんは「(NRAや共和党議員らが)憲法修正第2条に固執するなんてクレイジーだ」と怒りをあらわにした。

「ビールが買えない18歳になぜ銃が買えるの?」と訴えるトレバー・ハドソンさん(左)=本紙





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