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【19日付CNN】ニューヨーク市人権委員会は19日、ヒジャブを着用したイスラム教徒の女性の多くが市内で暴行を含むハラスメントや差別を受けたことがあるとの調査結果を発表した。また、警察などは被害届を真摯に受け止めず、当局に報告せず放置している実態も明らかになった。
同委員会はイスラム教徒だけでなく、ユダヤ教徒やシク教徒など市内在住の女性3100人を対象に、2016年7月から17年末までの差別を受けた体験を調査した。調査によると、ヒジャブを着用したイスラム教徒の女性のうち27%が、「地下鉄駅のホームで突き落とされそうになったことがある」と答えている。
飲食店で若い女性数人に「テロリスト」とののしられ、同時に暴行を受けたと話すのはソウド・キラマさん。「それなのに周りの人たちは見て見ぬふり。こんなにひどい仕打ちを受けたのは生まれて初めて。差別や憎しみに対し、全てのニューヨーカーが立ち上がることが以前にも増して大切だ」と主張した。
同委員会のカーメリン・マラリス委員長は、「いかなる場合も人種や信仰、出身地などを理由に差別してはならない。偏見に基づいた事件は深刻に受け止め、根絶に務める」と表明した。

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