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【29日付ウォール・ストリート・ジャーナル】介護保険加入者の減少を受け、生命保険会社大手ニューヨーク・ライフ・インシュアランス(NYLIC)はこのほど、比較的安価な中産階級向けの介護保険の販売を始めた。
業界では、従来の商品で価格設定ミスが発覚。調整が必要となり、長期契約者には収入に見合わない保険料の引き上げを行う結果となり、混乱を招いていた。
NYLICはこれまで主に富裕層を対象としてきたが、新保険では保険料を月額約100ドルから150ドル(約1万1100円から1万6650円)に設定。保障内容も簡略化し、被保険者が将来支払う金額を予測しやすくなった。従来の契約者への保障も継続して行うという。同社長期保険事業責任者のアーロン・ボールさんは「(保険)市場を拡大できる」と述べた。
専門家によると、同社の新介護保険を除き、介護保険業界ではここ5年間に新商品がほとんど発売されていない。1990年代に全米で販売が開始された介護保険は、およそ10年前には年間約数十万件の契約があったというが、昨年、介護保険を扱う全十数社が販売した介護保険の合計は6万7000件まで落ち込んでいる。
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