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ニューヨーク日系社会の草創期をたどった著書を昨年11月に出版した米国民衆史の専門家、ダニエル・イノウエさんが1月26日、ニューヨーク日系人会(JAA)でブックサイン会を兼ねた講演会を行った。著作「Distant Islands: the Japanese American Community in New York, 1876-1930s」の内容に沿いながら、明治から1930年代の日系移民の歩みを解説した。
イノウエさんは1868年明治天皇の即位とともに渡米が可能となったことを背景に、1875年から95年に就航していた横浜〜サンフランシスコ間を結んだオセアニック号を紹介。同号に乗って来米した6人がニューヨーク市における日系移民の始まりだと説明した。
日本製生糸を米国に紹介した新井領一郎、JAAを創設した医師の高見豊彦、胃腸薬「タカジアスターゼ」を開発し、製薬会社を創業した高峰譲吉など著名人の他、レストランやカフェの店主など市井に生きた日系移民の姿を関係者から取材して得たエピソードとともに読み解いた。併せて社会経済的背景も詳説。「日系移民の体験はすなわち移民の体験。米国の歴史であると同時に日本の歴史である」と結んだ。

講演するイノウエさん(左奥)。会場は満席、質問も活発に寄せられた(photo: Asami Kato / 本紙)
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