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ニューヨークに立ち並ぶ、きらめくガラス張りのビルは野鳥にとっては命取りだ。ガラスがあると認識できず、衝突して死ぬ事故が後を絶たない。こうした事故を防ごうと、ニューヨーク市議会のラファエル・エスピナル・ジュニア議員(民主)は3月28日、ビルのガラスを鳥が認識しやすいものにする条例案を提出した。
環境保護団体、ニューヨーク市オーデュボン・ソサエティーによると、ビルのガラス部分で錯覚を起こし、衝突して死ぬ鳥は年間9万羽から23万羽に上る。同条例案では、新築または改築されるビルのガラス部分の90%を、鳥がガラスと認識しやすいものにすることを義務づける。同団体によると、鳥が認識しやすいガラスとは模様やマーカー付きのもの、特別なコーティングが施されたものなどだという。
不動産ニュースサイト、カーブドによると建築家の一部は、既に鳥の安全を考慮した対策をビルの設計に取り入れている。全面がガラスで覆われたマンハッタン区ハドソンヤードのコンベンションセンター、ジャビッツ・センターでは、建築設計事務所FXコラボレイティブの厚意により、全面が鳥に認識しやすい模様入りガラスで覆われている。同事務所によると、このガラス導入により、ガラスに衝突して死ぬ鳥の数が95%減少したという。
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