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市のバス利用者の5人に1人が無賃乗車をしていることが、ニューヨーク州都市交通局(MTA)がこのほど発表した調査報告で明らかになった。2018年度全体におけるバスの無賃乗車率は18.4%。同年第4四半期の無賃乗車率は21.9%で、その前年の第3四半期の12.6%から急上昇していた。ただし、市バス利用の13%を占める乗車前に券売機で運賃を支払うセレクト・バス・サービスでは監視員が乗車しているため2.5%にとどまった。2018年のバスの無賃乗車による損害額は1億2800万ドル(約143億3000万円)だった。一方、18年度全体における地下鉄の無賃乗車率は3.2%で、損害額の9700万ドル(約108億6000万円)と合わせてMTAが被った損失は昨年、2億2500万ドル(約252億円)に上った。
ニューヨークタイムズが、複数の路線に関する非公式な調査結果として報じたところによると、市バスでは無賃乗車が広くまん延しており、乗客は無賃乗車をしても運転手からとがめられないことを知っているという。度重なる遅延など劣悪なサービスや頻繁に実施される値上げに反発して支払いを拒否する乗客もいる。運転手は無賃乗車を見つけても、運行遅延や暴力に発展することを避けるため、対応しない傾向にあるという。
同紙は、1200人の職員が無賃乗車摘発にあたるフランス・パリでは、バスの無賃乗車率は11%、無賃乗車の罰金が最高1300ドル(約14万5600円)の英国・ロンドンではわずか1.5%と、他都市と比較してニューヨーク市の無賃乗車が突出していると指摘している。
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