著名ジャズドラマー死亡　グラミー賞アルバムでも演奏

　グラミー賞を受賞したアルバムでも演奏した経験のある著名ジャズドラマー、ローレンス・レザーズさん（37）が２日午前、ブロンクス区モットヘブンの自宅アパートの階段で死亡しているのが見つかった。ニューヨーク市警察（ＮＹＰＤ）はレザーズさんの殺害に関与したとして、同居の交際相手の女とその友人の男を暴行の疑いで逮捕した。各メディアが報じた。
　報道によると、逮捕されたのは交際相手のリサ・ハリス（41）と、スターリング・アギュラー（28）両容疑者。２日朝、アパートビルの廊下で言い争いになり、アギュラー容疑者が押さえ付けたレザーズさんの頭を、ハリス容疑者が殴った疑いがある。アパートビルの家主がレザーズさんが倒れているのを見つけて通報した。ハリス容疑者は駆け付けた警官に事情を説明したという。
　レザーズさんは1981年、ミシガン州生まれ。15歳でプロとして演奏を始めた。2007年にジュリアード音楽院に入学し、マンハッタン区のクラブに毎晩のように出演した他、数々のジャズバンドと共にツアーで世界中を回った。ドラム演奏で2015年と17年に参加した、米ジャズ歌手のセシル・マクロリン・サルバントのアルバムは、グラミー賞の最優秀ジャズアルバム（ボーカル）賞を受賞した。
　レザーズさんがたびたび出演したジャズ・アット・リンカーン・センターは３日、ツイッターに「（出演した）全てのステージで独自の音色を響かせてくれた」と悼んだ。

レザーズさん。本人のフェイスブックより