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ニューヨーク市が先月8日にニューヨーク州教育局長に提出したデータによると、多様化推進制度「ディスカバリー」を介し、高度な教育を行う市のエリート校「スペシャライズド高校」に入学した生徒の成績が悪くないことが分かった。データは同制度の拡大により、不当に入学を阻まれたとして生徒7人が今春起こした訴えに応じたもの。ウォール・ストリート・ジャーナルが3日、報じた。
同制度はスペシャライズド高校の人種を多様化するため、入学試験で合格点に満たなかった人種的マイノリティーを入学させる制度。これらの生徒に無料の夏季個別指導も行う。同紙によると、同制度を通して2016年秋と17年秋に入学した9、10年生の生徒の成績の平均(GPA)は、ほとんどのスペシャライズド高校で80点半ばから90点台前半で、他の生徒より1点から5点劣るだけだった。
ニューヨーク市のデブラシオ市長は今秋の入学に際し、同制度を通した入学者数を倍増し500人に拡大、スペシャライズド高校の9年生の13%が同制度を通して入学する生徒となる。市長はさらに、この割合を2020年の入学者で20%へ引き上げることを目指している。同制度により入学を阻まれた成績優秀な生徒や保護者からは批判の声が上がっていた。
同紙によると今年の入学試験で、ブルックリンラテン高校の合格最低点は800点満点中486点、マンハッタン区のスタイべサント高校では557点だったが、同制度を利用した生徒は458点から485点で入学を許可されていた。
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