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177年の歴史を持つ三角形のビル、マンハッタン区のフラットアイアンビルから先月半ば、21階建てのビル全体を長年賃貸していた大型テナントが転出した。同ビルでは近く、全面的な改修工事が行われる計画。同区の歴史ある高層ビルでは次々と大規模な改修や改築が施されている。ニューヨークタイムズが6月28日、報じた。
同ビルは1902年に竣工。記事によると当初は複数の小企業のテナントが入居していたが、59年に入居した出版社セント・マーティンズ・プレスは、空室ができるたびにオフィスを拡大。親会社の出版社大手マクミラン・パブリッシャーズは2004年までに、21階全てのフロアを借り切った。
しかし同社は先月14日、同区ローワーマンハッタンのエクイタブルビルの改修されたフロアに移転。作家や出版業界関係者にとって、フラットアイアンビルは業界の象徴的存在となっており、転出前には従業員数百人が集まるパーティーがあった。新しいテナントは未定だが、所有者はビル全体を一社に賃貸することを望んでいるという。
同ビルの他、ミッドタウンのエンパイアステートビル(1931年竣工)はエネルギー効率改善のため改修工事中。今年3月に売却されたばかりのクライスラービル(30年竣工)でも空室が目立ち、ビルをホテルとすることが検討されている。ローワーマンハッタンのウールワースビル(13年竣工)の最上階はこのほど、高級コンドミニアムに改築された。
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