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ニューヨーク市内の公園で野生のリスにかまれるなどの被害が続発し、市公園局はリスに近付かないよう呼び掛けている。ウォール・ストリート・ジャーナルが11日、報じた。
同紙によると、同局は8日、マンハッタン区ハドソン川沿いのロックフェラー公園でリスに引っかかれたとの被害報告を受けた。同公園では先週も、成人と子ども数人がリスにかまれたり、引っかかれたりし軽傷を負ったという。同公園を管理するバッテリー・パーク・シティー公社は今週、対策会議を開く予定だ。
同紙が市公園局の広報担当に聞いた話によると、凶暴化するのは若いリスに多く、空腹時にエサを求めて人間を攻撃してくる。リスにかまれたとの報告は年間30件程度で、ほとんどのケースでエサを与えようとした人が襲われていたという。
市ではリスやハトに対する餌付けを禁止し、違反者に罰金を科す条例案が審議されているが、反対に遭い頓挫している。市公園局の野生生物担当、リチャード・サイモンさんは同紙に「人間がリスにエサを与えることが習慣化すれば、リスが自らエサを探さなくなるのでは」と危惧する。リスが人間のエサに頼るようになると、自然の中で生き残る能力が弱まりかえって有害だと説明した。
同紙によると1992年の調査開始以来、市内で狂犬病に感染したリスは見つかっていない。
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