Gulliver USA 車の豆知識 第88回 ボディのお手入れ(塗装編)

 ニューヨークは日本より格段に涼しくなったといっても、まだまだ残暑が厳しいようです。日差しによる肌のダメージが気になるところですが、皆様の車もダメージを受けていませんか?
 車も人間のように日差しの影響を受けるの?と、不思議に思う人もいるかもしれません。しかし残念ながら、鉄板で覆われているとはいえ、車も影響を受けてしまうのです。外塗装やクリアコーティングは人間のように日焼けをしますし、肌荒れも起こします。照りつけるような日差しは避けるに越したことはありません。駐車は直射日光が当たらない、屋根付きの場所がベストです。
 次に汚れですが、塗装部分に付着した汚れに直射日光が当たると、大きなダメージを与えることもあります。
 たとえば、鳥のフン。これをかけられてしまったとき、皆様はどう対応していますか? 「忙しいし、雨が降れば、流されて取れるから、とりあえずは放置」などと考えていませんか?
 鳥のフンには強力な酸が含まれており、放っておくと塗装のはがれやひび割れの原因になってしまうことがあります。そしてこの酸の「効果」を増増させるのが直射日光なのです。

Juhan Sonin


 ボディに鳥のフンが落ちているのを発見したら、家庭用のウェットティッシュを用意しましょう。フンにウェットティッシュをかぶせてふやけさせ、それからやさしくふき取りましょう(車用のワックスシートを使うとさらに効果的です)。長時間放置して、フンが硬くなっている場合は、ウェットティッシュで強くこすらずにフンの上にタオルを置き、摂氏80度前後のお湯をかけしばらく置くと、フンがふやけて落としやすくなります。
 また、虫の死骸も鳥のフンほど酸が強力ではないですが、同様の対応をおすすめします。ただし、乾いてしまった虫の体液は、鳥のフンよりも落としにくいので要注意。この場合は、市販の除去液(Bug Remover)を柔らかい布に含ませ、軽く拭いてあげると、汚れを簡単に落とすことができます。

 車の日焼けや塗装のダメージは、見た目の印象を下げてしまうばかりか、最悪の場合は買取り価格にも影響します。できるだけ気を遣ってあげましょう。

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