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ニューヨーク市内で憎悪犯罪(ヘイトクライム)が頻発する中、護身術を学ぶユダヤ教徒が増えている。ゴッサミストが9日、報じた。
ユダヤ系の非営利団体レジオンはブルックリン区マリンパークで毎週火曜の夜、護身術の講習会を実施している。コースは9カ月間で、講師は元警察官など。受講者は、老若男女20数人。おそろいの黒いTシャツには、ユダヤ教徒の象徴ダビデの星と、ヘブライ語と英語で書かれた文言「力によって自由がもたらされる」が白抜きであしらわれている。
「われわれは羊のままではない。獅子になる」と力強く話すのは同団体の運営責任者、アリエレ・モジルさん。
ニューヨーク市警察(NYPD)によると、市内で反ユダヤ主義のヘイトクライムは昨年、前年と比べて26%増加。特に伝統的ユダヤ教徒が多く住むブルックリン区クラウンハイツなどでは、過去2年、嫌がらせや暴行事件が多発。その様子を捉えた防犯カメラの映像を自警組織ショムリムがSNSに投稿したことから、自己防衛への関心が高まった。
レジオンは、第1次世界大戦下にパレスチナで英国軍のために戦ったユダヤ人部隊の名前を借用。4年前に発足し、すでに300人が講習を受けている。同支部は市内に6カ所。近々、クラウンハイツでも講習会を提供する予定だという。

レジオンの
公式フェイスブック
(@LegionSelfDefense)より
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