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ハイテク企業が、老朽化したロフトに続々と入居している。ロフトが多いマンハッタン区ミッドタウンウエストのガーメント地区には過去5年間で、動画配信サービス会社のROKUなどハイテク企業約70社が入居。クイーンズ区ロングアイランドシティーにある1922年建造のロフト、ファルチビルディングには配車サービス大手のウーバーやリフトがオフィスを構えている。22日付ニューヨークタイムズが、「ロフト人気」の秘密に迫った。
市都市計画局によると、市内に現存するロフトは約5000棟。いずれも1960年代以前に建造され老朽化が進んでいる。しかし、ハイテク企業からもてはやされているため、不動産関係者は、「廃れるどころか、付加価値が付いている」と指摘する。高い天井、むき出しのパイプなど「インダストリアル」な内装が好まれる他、広い空間を多目的に使えコワーキングにも適している。高層オフィスビルより家賃が安いのも魅力だ。グーグルが2006年、マンハッタン区チェルシーのロフトにニューヨークオフィスを構え、ブームの口火を切った。
人気を受け、ロフトの家賃は上昇傾向だ。悲鳴を上げているのは、従来の借り手であるアーティストや小規模商店。一方、都市計画局は、雇用を創出する多目的ロフトの供給を増やすために、1961年に制定されたゾーニング規制の変更を検討しているという。
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