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ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)が7日に開いた美術学修士課程(MFA)修了者によるファッションショーで、人種差別的なアクセサリーが使用されたとして、学部長らが21日、停職処分となった。ニューヨークタイムズが23日、報じた。
ショーでFITの卒業生、ジュンカイ・ファンさん(27)がデザインした服を着たアフリカ系のモデルは、大きな唇と猿の耳の形をしたアクセサリーは人種差別的だとして着用するのを拒み、別のモデルが付けた。この騒動が表面化し、ファンさんはバッシングを受けた。
アフリカ系米国人のジョイス・ブラウンFIT校長は、「内部調査から、ショーで使用されたアクセサリーは、ファンさんが選んだというより提供されたもの判明した」と、公開書簡でバッシングを控えるよう要請。
ファンさんが布で作ったアクセサリーが小さ過ぎたため、MFAファッションデザイン学部のジョナサン・カイル・ファーマー学部長から、アマゾンで購入するよう同商品のリンクを貼ったメールを受け取り、ファンさんがショーの直前に10ドルで購入したという。調査結果を受け、FITはファーマー学部長と同大学院のメリー・デイビス学長を停職処分とした。
2017年に中国の青島から米国にやって来たファンさんは、米国のポリティカルコレクトネス(政治的公正)や歴史についての知識は発展途上であると釈明。「商品説明には、唇は『顔のエクササイズ器具』、耳は『ヘッドバンド』とあった。人種差別を意図したものでは全くない」と話している。
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