Gulliver USA 車の豆知識 第94回 問題を未然に防ごう

 今回は、日頃、生活の足として皆さんが愛用している車のメンテナンスについて書いていきたいと思います。
 車は、問題が何もないときは快調に走ってくれますが、一度問題が起きてしまうと、まるで駄々っ子のように全く動いてくれなくなることがあります。子どもなら、「あれが欲しい!」とか「あれがしたい! これは嫌だ!」などと意思表示をしてくれますので、甘やかすか否かということを別にすれば、その要求通りにしてあげれば、ひとまずは丸く収まります。
 しかし、車は明確な意思表示をしてくれませんので、素人には何が問題で何を解決してあげればよいのか、皆目見当がつきません。
 何かが起こってから対処するのではなく、問題を未然に防ぐことが大切なのです。

オイルは車の血液
 ところで皆さんは、車検以外に車のメンテナンスをしていますか? じつは車検だけでは、メンテナンスは「万全」とはいえないのです。
 1例として、一番頻繁にしなければいけないのがオイル交換です。エンジンオイルは人間でいう血液のようなもの。人間は、新陳代謝により血液を常にサラサラに保てますが、車には自浄機能がありませんので、定期的にオイル交換をしてあげる必要があります。
 推奨されている基準は3カ月または3000マイルごとです。これらの基準を若干過ぎてしまっても、すぐに故障するわけではありませんが、オイルが汚れていくとエンジンにも負担がかかります。人間に例えると、血液がドロドロの状態だと心臓に負担がかかって心筋梗塞などを引き起こすのと同じです。

耐久年数もメンテナンス次第
 「車の寿命はどれくらいですか?」「どちらの車の方が長持ちしますか?」といった質問を受けますが、これも人間と一緒です。
 ろくに運動もせず暴飲暴食、定期検診もしないAさん(50)と、早寝早起きで毎朝ランニング。朝・昼・晩とバランスの取れた食事をして、定期検診を欠かさないBさん(70)の、どちらが長く生きられますか? という質問の答えと同じです。あとどのくらい生きられる? と聞かれても答えに窮しますが、年齢的には確実にBさんの方が長生きすると思いませんか?

タイヤのチェックも忘れずに
 その他にもタイヤの空気圧や溝の残り具合は、靴の状態と似ています。靴も底がすり減って溝がなくなっている状態では、雨天や降雪時は滑りやすくなります。極端ですがそのまま放っておけば靴底に穴が開いて、けがをしてしまいます。   
 タイヤの空気圧が少ない場合は、クッション性が損なわれているということなので、これもタイヤと足回り(主にホイール)の双方にダメージが蓄積します。
 靴は、毎朝履くときに目に入りますが、タイヤはどうでしょう? あなたは、車に乗る前、タイヤの確認をしていますか?
 これを読んでドキッ!としたあなた、今すぐ最寄りの修理工場に愛車の検査に行きましょう。

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