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トランプ大統領は23日、新型コロナウイルスの感染防止のために、できる限り人と人との接触を減らすソーシャルディスタンス(社会的距離)戦略を4月12日をめどに打ち切ると表明。しかし、同戦略を早期に打ち切った場合、感染者が増加し、米国だけで数十万人が死亡する可能性があるという。VOXが24日、報じた。
世界で約1億人、米国で約67万5000人の死者を出した1918年のインフルエンザの世界的大流行では、全米の各都市で、感染拡大と戦うために社会的距離戦略が採用され、全体的な死者数は減少した。しかし、米国医師会雑誌(JAMA)が2007年に出版した研究報告によると、同戦略が通常の生活と経済に与える影響を懸念し43の都市が同戦略を早々に打ち切ったため、死者数が再び増加。
多くの死者を出したミズーリ州セントルイスシティは過去を教訓に今回は、早い段階で攻撃的かつ徹底した対応を実行。24日時点で感染者37人と効果を上げている。
18年の世界的大流行では2週間から8週間の同距離戦略の継続が基準とされていたが、新型コロナウイルスのワクチン開発には1年以上を要すると推定されているため、場合によっては数カ月間の継続が必要になるという。
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