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新型コロナウイルスの発生源が中国とされていることから、ニューヨーク市ではアジア系住民に対する差別が増加している。ゴッサミストが26日、報じた。
市警察(NYPD)によると、アジア系住民に対するヘイトクライムの報告件数は今年は5月18日までに20件。2019年の1年間で報告されたのは3件で、これまでに6.5倍増加している。このうち17件が、新型コロナウイルスに関連するいやがらせだった。
最前線で戦っている医療関係者に対する差別も増加。今月初めには、男が地下鉄内でアジア系の看護師の男性に「降りなければ暴行する」と脅し車内から引きずり降ろそうとする事件が発生。
ブロンクス区を走行するバスの中では3月末、アジア系の女性(51)が10代のグループから暴行を受けている。さらに、マンハッタン区ハーレム地区では4月初旬、アジア系の夫婦が通りすがりの女に「ウイルスは中国から来た」とののしられたという報告もある。
NYC人権委員会によると、2月1日から3月15日の間に、同ウイルスに関連するアジア系住民に対する差別被害の報告を133件受けていた。この数は、同委員会に寄せられた全ての差別被害報告の3分の1にあたり、昨年全体に報告されていた11件から大幅に増加している。
同委員会は26日、各コミュニティのメディアを通して、ニューヨーカーの人権意識を喚起し、同ウイルス関連の差別被害を報告するよう奨励するために、10万ドルをかけた広告キャンペーンを開始。また同ウイルスに関連した偏見に対処するための、対応チームを編成している。

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