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草間彌生の初期の未発表作品
5月にオークションで販売
ボナムズ・オークションハウスはこのほど、日本を代表する前衛芸術家、草間彌生氏のレアな未発表作品を、5月12日のオークションで販売すると発表した。VICEが18日、報じた。
出品されるのは、油絵3作と紙に描かれた8作品。無限の網をモチーフとした「ミシシッピ川」と「ハドソン川」は、それぞれ300~500万ドル(約3億2700~5億4500万円)で販売される。
この時期に制作された同氏の作品のほとんどが白で描かれているが、これらの作品には赤が使用されているため、希少性が高い。同11点は、同氏が、長年の友人であり恩人であった故広瀬輝夫医師に贈ったもの。1960年代、マンハッタンには、日本語が話せる医師は2人しかいなかった。同医師は、勤務時間外に、日本人を無料又は格安で診察し、特に、苦労している芸術家に特別な寛大さを示した。
渡米して間もない頃、困窮していた草間氏は、日本から持参した数々の作品を診察に対するお礼として同医師に贈った。ボナムズによると、これらの作品は、紛れもなく、これまでオークションに出品されたもののうち、もっとも珍しい作品群に入る、1950~60年の草間氏の作品だと確認されている。
作品は、4月30日から5月12日までの間、ボナムズ・ニューヨークのセールルームにて展示される。鑑賞には、予約が必要。ネットでの先行公開はこちらから(https://www.bonhams.com/auctions/26989/#/)

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