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スタテン島で海岸線保全工事
1億ドル超の一大環境プロジェクト


スタテン島南端のトッテンビルで、ニューヨーク市ストーム復興部門による1億700万ドルをかけた海岸線の保全工事が始まっている。12日、ゴッサミストが伝えた。
まず9月に、沖合に消波ブロック8つが設置された。消波ブロックは高潮が海岸まで届かないようにすると同時に、破壊された海洋生態系の保全にもつながる。牡蠣繁殖を試みる計画もあり、牡蠣を保護することにもなる。現在は、1100個の岩石で作られた、長さ22フィート、重さ7トンの基底部分を沈め、8つの防波堤のうち、はじめの2つを建設中だ。すべて完成すると1マイルほどの海岸線が修復される。最終的には沖合の浚渫で得た砂2万1000トンを海岸線に広げ、ビーチを補充する計画で、2024年の完了を目指す。
トッテンビルの海岸は侵食が顕著。波が家から数フィートのところまで押し寄せる。2012年のスーパーハリケーン・サンディ後に積み上げた土嚢の多くは裂けて用をなさない。今回設置された消波ブロックは耐用年数が50年で、1.5フィートの高潮を防ぐことができる。しかし、地球温暖化で50年代には海面が1.5フィート上昇するとの予測もあり、世紀末までに9.5フィートに達する可能性がある。プロジェクトマネージャーのピッパ・ブラッシャーさんは「海抜の高い所に家を建てるなど、今から備えておく必要がある」と警告している。

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