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NYのロシア料理店、苦境に直面
誹謗中傷、予約キャンセル相次ぐ

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻後、ニューヨーク市内のロシア料理レストランには、誹謗中傷する電話やメール、SNS投稿が殺到している。予約のキャンセルや低評価の投稿が相次ぎ、中には深夜にドアを蹴られた店もある。戦争の余波はニューヨークにも押し寄せ、コロナ禍に続く苦境に直面している。ニューヨーク・タイムズが8日、伝えた。
「『私たちは、みんなが思っているような存在ではない』ということを伝えようとしている。この戦争はプーチン大統領が下した最悪の決断だ」。ミッドタウンの「ロシアン・サモワール」で働くジュリアさんは、日々眠れず、いつもニュースをチェックしているという。戦争について話そうと来店する人に対しては「すべてのロシア人がプーチン氏の決定や政策に賛成しているわけではない」と伝えている。
ウエストビレッジの小さなレストラン「スヴェータ」に送られた大量のメールには「帰れ」とだけ書かれたものがあった。1993年にウクライナから移住してきたスヴェータ・サヴチッツさん(64)が、2018年に息子と店をオープンした時、ロシア料理として売り出すことにした。息子のアギチェフさんは「(ウクライナとロシアの)料理はよく似ているが、誰が料理を作っているのかというのが大きな違いだ」と力を込める。
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