7月2日 編集後記

編集部が気になった１週間の出来事

• 「従えない」市内で数千人が抗議行動  中絶容認の判決を覆した最高裁決定に

• 非市民の選挙権は州憲法違反─ＮＹ地裁  移民支持団体などは控訴の構え

• ベビーカー押す母親が撃たれ死亡  州と市が「ゴーストガン」企業を提訴

• ＮＹ市、コロナ検査所で治療薬を無料処方  全米初「検査と治療」

• MET入館料、７月から値上げ  成人30ドル、NY市内最高額のミュージアムに

編集後記

　皆さん、一週間お疲れさまでした。

　ニュージャージーでは先週学年末を迎え、まだサマー・キャンプが本格的に開始していないこともあり、学校の友達などとのプレイデートに忙しい一週間でした。長男は８年生が終わりミドル・スクールを卒業しました。夕方から始まった卒業式では、女子生徒たちはドレスが多かったのですが、男子生徒たちは、真っ白なスーツもいれば、まるっきり普段着の子、また民族などバックグラウンドを感じられるような服装の子どもなど、アメリカらしい多様性を感じることができました。式自体も、学生による独唱や卒業証書授与では、自分の子どもの顔入りの大きなプラカードを持った親の声援など、厳かなイベントというよりも、スポーツの応援ののりが入った生活イベントという印象を受けました。

　卒業式後は、近くのホテルで、11時まで学校主催のダンス・パーティが行われ、翌日から今週にかけては、友達の家でのプール・パーティと一連の卒業式、夏休みイベントが続きました。私自身、今まで多くのカンファレンスなどで、なぜダンス・パーティやプール・パーティがあるのかと不思議に思っていたのですが（カンファレンスで泳ぐ人はいないので。。。）、今回の一連のイベントをみていて、改めてカンファレンスにおけるこれらのイベントが、ビジネス的付き合いから、日常的・個人的な付き合いに近づける場を提供していることに気づかされました（逆に、ダンス・パーティなどに慣れていない私などは、カンファレンスよりも、この“親睦会”のほうに、余計に気を使うんですよね。。。）。これらも含めて、改めて、アメリカ文化を感じるいい機会となりました。

　今週も、引き続き中絶容認を覆した判決に対するデモや、銃規制に関するニュース（水曜日には、ベビーカーを押す母親が撃たれ死亡という非常に悲しい出来事もありました）、非市民の選挙権は州憲法違反というニューヨーク地裁の判決などがニューヨークである一方、議会では、２０２１年１月の議会襲撃事件の公聴会が行われるなど我々の生活、身の回りにも今後とも影響（治安も含めて）を与える様々なニュースがありました。今週で年前半を終えましたが、株式市場は１９７０年以来の下げを記録する一方、インフレは引き続き高水準を維持し、スタグフレーション懸念が続くなど、不安定な環境は１１月中間選挙に向けて高まるものと思われます。ただ、こんな時だからこそ、われわれとしても、引き続き、皆さんの日常生活に役立つ情報を提供できればと思っています。年後半も、引き続き、よろしくお願いします。
 
　では、Have a happy July 4th weekend.