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水道水からのヒ素検出「事実なし」
NY市当局、検査機関に法的措置検討

ニューヨーク市ローワーイーストサイドの公共住宅「ジェイコブ・リース・ハウス」で水道水から基準値を超えるヒ素が確認された問題で、市当局は10日「新たな検査結果により、危険な水が検出されたとの事実はないことが分かった」として、自らの発表を否定した。市当局は、検査機関に対し法的措置を検討している。ニューヨーク・タイムズが報じた。
市当局によれば、8月に住民から水の濁りに関する苦情があり、検査で基準値を超えるヒ素が検出されたと、2日に公表した。しかし、検査機関である「エンバイロンメンタル・モニタリング・アンド・テクノロジーズ」は9日に出した声明で、元の水サンプルに対する新たな検査では、飲むのが可能とされる基準値を超えるヒ素は見つからなかったと主張。検査方法の「複雑さ」によって「微量のヒ素が混入」していたなどと主張している。
住民たちは約1週間水道水を飲まないで過ごしたことを踏まえ、アダムズ市長は「この8日間は、皆さんにとって耐え難いものだったと思う」と述べた。レジオネラ菌が水から検出されたとの別の報告についても「恐らく不正確だろう」との見解を示した。
この住宅で育ち、今も母親が暮らすジェニファー・ラミレスさん(49)は9日「住民はフラストレーションが溜まっている。これは都市の衰退だ」と話していた。
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