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NY市、サル痘感染者が減少
永久撲滅には「地域医療アクセスの改善」が鍵

ニューヨーク市でサル痘感染者数が減少している。7月下旬は、1日平均74件の感染が報告されていたが、夏後半から感染者数は減少。現在は、1日10件以下にとどまる。永久撲滅に向け「地域の医療アクセスの改善」(医療専門家)が鍵となりそうだ。ゴッサミストが18日、報じた。
先週、アシュウィン・バサン市保健局長は「感染拡大の抑制を誇りに思う」との見解を表明。同時に、根強く残る医療格差の問題を指摘した。サル痘感染開始当初は、あらゆる人種、民族が感染していたが、現在は黒人やラテン系が最多。いずれも、ニューヨーク市ではワクチン接種率がもっとも低い。
現在、全米で進められている予防接種を受けると、ウイルス感染率は14倍低くなる上、このパターンがサル痘ワクチンの臨床試験でも成立するならば、効果は約90%に達するという。
ニューヨーク大学のジョセフ・オスマンドン教授(生物学)は感染減少の理由を「ワクチン接種や先行感染による免疫獲得、行動の変化に関連する」としている。特に、感染後の免疫は非常に強く、ワクチン接種に匹敵するとされる。黒人やラテン系の男性の感染率が依然として高いことについては、医療へのアクセスという構造的な問題を指摘。永久撲滅には、地域社会がより良い医療を受けられるようにする必要があると訴えている。
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