第2回 友人を助けたい想いから

 

働く女性たちのニューノーマル 
Global Fertility and Genetics

第2回 友人を助けたい想いから

Global Fertility and GeneticsのCEO アニー

 

 今回は、Global Fertility and GeneticsのCEOで、3児の母でもあるAnnie Liu(以下:アニー)が不妊治療クリニック設立への想いなどをお話しします。インタビュアーは、15年来の友人で、当クリニック不妊治療コーディネーターの岡本朋子(以下:朋子)です。

朋子:アニーは多忙を極めながらも、育児、家族との時間も大切にしていますよね。どのように仕事と家庭とのバランスを保っていますか?

アニー:「完璧を求めすぎない」ことです。全て完璧にできる人なんていません。自分の得意分野を見つけてそれを武器に突き進む、不得意なことは人に頼む。また、仕事の時は「仕事スイッチ」を、家族との時間は「家族スイッチ」を押し、それぞれ目一杯楽しむようにしています。難しくはなく、スイッチを押すタイミングさえ掴めばいいのです。そして「Everything is possible(全てやればできる)」の精神。元来女性はマルチタスクが得意な生き物ですからね。自分が思っている以上にできることは多い。自分の可能性を抑え込まず、自分を信じて実行するのみです。

朋子:アニー自身は不妊に悩むことはなかったですが、私のように不妊で悩んでいた友人がたくさんいますよね。

アニー:朋子が不妊治療をしていた頃はまだこのクリニックがなかった時でしたね。あなたがストレスとプレッシャーで落ち込んでいる姿をそばで見ていてとても心配だったし、友人として、同じ女性として、何か助けてあげられることはないかといつも思っていました。

朋子:いっぱい助けてもらいましたよ。心身の負担が和らぐようにと、何度も栄養たっぷりの薬膳スープを持ってきてくれましたよね。本当に感謝しています。

15年来の友人であり、今は一緒にGFGで患者様と向き合うアニー(左)と朋子(右)

アニー:大きな病院で治療を受けていた朋子や友人たちの話を聞いていたからこそ、今のGFGがあるのです。卵子凍結や卵子提供、代理出産、着床前検査などが受けられない国もあります。治療の垣根、文化や言葉の壁などによる不安、大病院特有のストレスなどを少しでも軽減し、患者様一人ひとりにフォーカスした不妊治療クリニックをつくりたいと思ったのです。もちろんそこに未来を見据えたビジネスチャンスも感じましたよ。幸い私の想いに賛同してくれた経験豊富で優秀な医師や胚培養士、ナースたちと出会うことができ、素晴らしいチームを形成することができました。クリニックの規模は小さいですが、治療の質は世界トップレベルだと自負しています。現に、米国内はもちろん、アジア圏や欧州などさまざまな国からの患者様が訪れてくださり、高い成功率を誇っています。

 医学的にも社会的にも今後生殖補助医療はますます必要となってくるでしょう。そういった中で、優れた技術を持ち、患者様一人ひとりに寄り添った温かいクリニックでありたいと思っています。

 

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